ライブ告知
SNSでライブを告知する方法|投稿内容・素材・予約導線の実践ガイド
SNSでライブを告知する演者向けに、投稿の役割分け、必要情報、写真・動画の使い方、予約リンク、訂正、反応と予約の確認方法を実践順に解説します。

SNSでライブを告知するときは、一つの投稿にすべてを詰め込むのではなく、「公演を知る」「音楽や出演理由を理解する」「詳細を確認する」「予約する」という役割を分けると整理しやすくなります。
どの投稿から見た人でも、日時・会場・料金・予約方法を確認できる基準ページへ進める状態を作りましょう。反応を増やすだけでなく、正しい公演情報と予約先へつなげることが目的です。
この記事は、出演が決まったミュージシャン、DJ、ラッパー、シンガー、バンドなどを対象に、SNS上で何を、どの素材で、どの順に伝えるかを説明します。特定のSNSのアルゴリズムや「必ず伸びる投稿時間」は前提にしません。機能や表示方法は変わるため、各サービスの最新仕様も確認してください。
1. 投稿を作る前に、基準となる公演ページを決める
最初に、会場・主催者・出演者の間で基準にする公演ページまたは予約ページを一つ決めます。SNSの投稿は、そのページへ人を案内する入口として使います。
基準ページには、少なくとも次の内容が必要です。
- 公演名
- 開催日
- 会場名と公式アクセス
- 開場・開演
- 出演者
- 前売・当日料金とドリンク条件
- 予約・購入方法
- 受付期限
- 問い合わせ先
- 年齢、入場順、再入場、撮影など重要な条件
Peatixの主催者向け利用ガイドでも、イベントページを作成・公開し、発行されたURLをホームページ、メール、SNSなどで告知する流れが案内されています。これはPeatixの利用例ですが、詳細を確認できるページを先に整え、そのURLを告知に使うという考え方は、ほかの受付方法でも応用できます。
予約開始が後日なら、出演発表の投稿と予約開始の投稿を分けます。「予約受付中」と書くのは、実際に受付できることを確認してからにしてください。告知開始の条件はライブ告知を始める時期と逆算スケジュールで整理できます。
2. SNS投稿を六つの役割に分ける
同じフライヤーを繰り返すより、観客が判断するための情報を役割別に補います。
| 投稿の役割 | 伝える内容 | 投稿後に確認すること |
|---|---|---|
| 出演発表 | 公演名、日付、会場、出演、予約開始状況 | 基準ページと表記が一致しているか |
| 音楽紹介 | 今回の公演につながる音源、短い演奏映像、セットの見どころ | 素材の公開権限と再生状態 |
| 公演紹介 | 企画の趣旨、共演者、会場、見る人にとっての楽しみ方 | 未解禁情報を含んでいないか |
| 判断支援 | 時間、料金、アクセス、入場、受付期限 | 変更や不足情報がないか |
| 再案内・訂正 | 締切、最新情報、変更点 | 古い投稿や予約投稿が残っていないか |
| 終演後 | お礼、公開可能な写真・映像、次の活動 | 写り込みや素材利用の確認 |
各投稿には一つの主目的を置きます。出演発表に長い活動歴を詰め込むより、活動紹介は別の投稿に分け、発表投稿では公演の確認と予約に迷わない状態を優先します。
投稿数を先に決める必要はありません。新しい音源、出演順、受付期限など、観客に追加で伝える価値があるときに投稿を置きます。毎回同じ内容なら、必要情報の更新や質問への回答に置き換えられないか検討してください。
3. 最初の出演発表は「事実・理由・行動」の順にする
最初の投稿では、画像を開かなくても最低限の判断ができるようにします。
事実
冒頭付近に、公演名、開催日、地域または会場名、出演することを書きます。複数公演を並行して告知している場合は、日付と開催地を特に分かりやすくします。
理由
次に、この公演で何を見てほしいかを短く伝えます。新曲、久しぶりの編成、共演、ツアー、企画テーマなど、今回の公演に固有の内容を選びます。
行動
最後に、詳細・予約を確認する場所を一つ案内します。予約開始前なら、開始予定と次に案内する場所を示します。複数の予約窓口がある場合は、入場順や締切の違いを主催者へ確認し、観客が選べる説明にします。
文章の完成例をそのまま使い回すより、次の情報配置を下書きの枠にすると、公演ごとの差し替えミスを減らせます。
| 順番 | 入れる情報 | 確認先 |
|---|---|---|
| 1 | 出演決定と公演の識別情報 | 主催者の最新案内 |
| 2 | 今回の見どころ | 出演者内の合意 |
| 3 | 日時・会場・料金・予約状況 | 基準ページ |
| 4 | 詳細・予約への案内 | 実際に開けるリンク |
| 5 | 次の更新予定 | 投稿担当と公開予定 |
4. フライヤーだけに必要情報を閉じ込めない
フライヤーは、公演の雰囲気と主要情報を一目で見せるのに向いています。一方、小さい文字、画像の読み込み、画面読み上げ、画像だけ保存された場合を考えると、画像だけに依存するのは避けた方が安全です。
投稿本文にも、少なくとも日付、会場、出演、予約状況、詳細の確認先を書きます。画像と本文で日時や料金が食い違ったら、公開前に基準ページへ合わせてください。
画像の説明を追加できるSNSでは、フライヤーの装飾をすべて列挙するのではなく、公演の判断に必要な内容を簡潔に説明します。Xの画像アクセシビリティ案内では、投稿する各画像へ説明文を追加する方法が案内されています。使うSNSに同様の機能があるか確認しましょう。
素材ごとの使い分け
| 素材 | 向いている内容 | 公開前の確認 |
|---|---|---|
| フライヤー | 公演全体の概要と雰囲気 | 文字の読みやすさ、最新版、本文との一致 |
| アーティスト写真 | 出演者の識別と世界観 | 撮影者、被写体、使用範囲 |
| 演奏映像 | 音楽性、ライブの空気、編成 | 音源・映像・写り込み・会場の許可 |
| 音源 | 楽曲やセットの入口 | 公開範囲、再生先、公演との関連 |
| 会場・アクセス画像 | 場所と来場準備 | 会場公式情報、転載の可否 |
縦横比や動画の長さを全SNSで固定するのではなく、公開前に実際のプレビューで、文字切れ、字幕、音量、リンク表示を確認します。
5. 同じ内容を、そのSNSで読める形に組み替える
複数のSNSを使う場合も、全投稿を完全に同じ形で配信する必要はありません。情報の正本は共通にし、見せ方だけを調整します。
- 短い文章が中心の場所では、公演の識別情報と今回の見どころを先に置く
- 写真や短い映像が中心の場所では、素材で音楽性を伝え、本文で詳細を補う
- 長い映像を置ける場所では、説明欄や固定コメントなど、視聴後に詳細へ進む導線を確認する
- プロフィールに一つだけリンクを置く運用なら、現在告知している公演へ進めるか定期的に点検する
すべてのSNSを始めるより、更新と問い合わせ対応を続けられる場所を優先します。会場や共演者が主に使うSNSも確認し、正式発表の共有元と担当を決めておくと、別々の情報が出にくくなります。
6. 写真・動画・音源は、公開できる範囲を確認する
自分が写っている写真や自分たちの演奏映像でも、自由に再利用できるとは限りません。投稿前に、次の点を確認します。
- 撮影者からSNS掲載の許可を得ているか
- 共演者、スタッフ、観客の写り込みを公開してよいか
- 会場内の撮影・掲載ルールに合っているか
- 未発表曲や未解禁情報を含んでいないか
- 使用する楽曲、録音、映像の権利やサービス側の条件を確認したか
- 主催者のフライヤーを加工してよいか
不明な素材は公開せず、権利者、主催者、会場、利用するSNSの最新案内へ確認します。この記事では、個別の楽曲・映像について利用可能かどうかを断定しません。
文字入りの動画には、可能であれば字幕も用意します。音を出せない環境でも公演名と日付が分かるか、字幕がUIに隠れないかをプレビューで確認してください。
7. 予約リンクは、投稿するたびに実際に開いて確認する
リンクが正しくても、受付が終了していたり、別の日程が表示されたり、ログインしないと詳細が見えなかったりすることがあります。投稿前にスマートフォンで開き、次を確認します。
- 公演名、日付、会場が投稿と一致している
- 予約・購入できる状態か、開始前・終了後かが分かる
- 料金、締切、枚数、必要な入力項目を確認できる
- 問い合わせ先へ進める
- 短縮URLやプロフィール経由でも同じページへ着く
リンク先を一度決めたら終わりではありません。公演情報を変更した日、予約を開始した日、受付を締め切った日に再確認します。
ブッキングライブの仕組みのように主催者と出演者で役割が分かれる公演では、取り置き、プレイガイド、主催者予約のどれを出演者が案内するかも確認してください。
8. 反応数と予約数を分けて見る
SNSの表示や反応は、公演を知ってもらえたかを考える材料です。しかし、反応した人が予約したとは限りません。目的ごとに確認する数字を分けます。
| 確認するもの | 分かること | 次に見直すこと |
|---|---|---|
| 表示・再生 | 投稿が見られた範囲 | 冒頭、素材、公開先 |
| 保存・共有・返信 | 関心や質問の兆候 | 不足情報、説明の分かりやすさ |
| リンクの反応 | 詳細確認へ進んだ兆候 | 導線、リンク切れ、案内文 |
| 予約・購入 | 来場意思として記録された件数 | 受付経路、残数、締切 |
| 問い合わせ | 判断を止めている疑問 | FAQ、会場・主催者への確認 |
Peatixの主催者向け案内では、イベント公開後のチケット販売状況を管理画面で確認できると説明されています。利用する予約サービスや取り置き方法でも、予約の正本を決めて合計を確認してください。
「反応は多いが予約が少ない」ときは、人気がないと決めつける前に、リンクが開くか、受付が始まっているか、料金・時間・場所が分かるか、申込手順が長すぎないかを確認します。
9. 変更が出たら、通常投稿より訂正を優先する
出演者、時間、料金、会場、予約先が変わった場合は、SNSごとに別の説明を作る前に、主催者の正式情報を確認します。
- 基準ページの最新情報を確認する
- 未公開の予約投稿を止めるか修正する
- 公開済み投稿で、何が変わったかを明示する
- プロフィールや固定表示など、古い入口を更新する
- 会場・共演者へ同じ訂正文を共有する
- 予約済みの人への連絡担当を主催者と確認する
古い投稿を削除するだけでは、保存された画像や共有済みの投稿まで修正できません。訂正内容と最新の確認先が分かる投稿を出し、必要に応じて元投稿にも追記します。
中止・延期・払い戻しは、出演者の判断で条件を作らず、主催者や販売窓口の正式案内に合わせてください。
10. 投稿前チェックリスト
公演情報
- 解禁済みの情報だけを使っている
- 公演名、日付、会場、開場・開演が基準ページと一致している
- 料金、ドリンク、予約状況、締切を確認した
- 出演時間と公演の開演時刻を混同していない
素材
- フライヤーが最新版である
- 写真・動画・音源の利用範囲を確認した
- 画像だけでなく本文にも必要情報を書いた
- 画像説明や字幕を用意できるか確認した
導線
- 詳細・予約リンクを実際に開いた
- スマートフォンで申込入口を確認した
- 予約開始前や終了後を「受付中」と書いていない
- 問い合わせ先が分かる
運用
- 投稿後に誤記とリンクを確認する担当がいる
- 次に伝える内容と時期を決めた
- 変更時に止める予約投稿を把握している
- 反応と予約を別々に記録できる
よくある質問
ライブ告知にはどのSNSが一番向いていますか?
観客、会場、共演者が実際に使っており、自分たちが更新を続けられるSNSを優先します。すべてのSNSへ同時に広げるより、基準ページへ正しく案内でき、問い合わせと訂正に対応できることが重要です。
何回投稿すれば集客できますか?
すべての公演に共通する回数はありません。出演発表、音楽紹介、判断に必要な情報、受付締切、変更・訂正など、役割がある投稿を配置します。同じ投稿を増やすだけでなく、予約を止めている不足情報を補ってください。
フライヤーに全部書いてあれば、本文は短くてもよいですか?
本文にも日付、会場、予約状況、詳細の確認先を書きます。小さい画面、画像の読み込み、画面読み上げ、画像だけが共有された場合にも、必要情報へたどり着ける状態を作ってください。
知らない人へDMで案内してもよいですか?
相手との関係や同意を無視した大量送信は避けます。公演案内を希望している人、既にやり取りがある人、主催者が認める連絡先など、案内する理由と範囲を確認し、不要な人が断れる形にしてください。
過去の告知投稿は消した方がよいですか?
通常の記録は活動履歴として残せますが、変更前の情報が現在も有効に見える場合は訂正が必要です。固定表示、プロフィール、予約投稿など、今の来場判断に使われる入口を優先して更新します。
SNS告知を、正しい公演情報と予約につなげる
SNSでライブを告知する目的は、投稿だけで完結することではありません。公演を知った人が音楽と企画を理解し、最新情報を確認し、迷わず予約できる状態を作ることです。
出演条件を整理するときはライブハウス出演ガイドを、主催者として公演全体を組み立てるときは自主企画ライブの準備手順を確認してください。公演情報を整理できたら、記事下のViVaLiVeへの案内からイベント掲載・検索の導線も確認できます。
参考資料
以下の公式案内は2026年10月10日に確認しました。投稿の役割分け、素材チェック、数値の見方、訂正手順はViVaLiVe編集部の提案です。特定サービスの表示順位、推奨回数、成果を保証するものではありません。
- Peatix:初めてご利用される主催者様向け・ご利用の流れ — イベントページの作成・公開、SNS等での告知、販売状況確認
- Peatix:無料機能を活用して集客を成功させるためのポイント — イベント名、カバー画像、告知文、開催時期に合わせた集客案内
- Xヘルプセンター:画像のアクセシビリティを向上させる方法 — 投稿画像への説明文追加